献花台を設置

昨年重賞5勝を挙げ、年度代表馬に輝いたタガノゴールド(牡9・新子雅司厩舎)が、11月8日の金沢競馬場で行われた『北國王冠』で2着入線。その直後に倒れ、そのまま亡くなってしまいました。

非常に残念でなりません…。

今年も重賞2勝を挙げ、このあとの『園田金盃』で連覇を懸けて出走予定でした。

見事連覇を遂げれば、2年連続の年度代表馬も夢ではありませんでした。

兵庫県競馬組合では、タガノゴールドへの献花台を設置。ファンの皆さまのお気持ちを受け付けています。

期間は今週の木曜日、19日までの開催日6日間です。

安らかに…合掌。

タガノゴールドの戦歴

タガノゴールドはJRA在籍時に36戦5勝。準オープン勝ちがある実績馬として、7歳時に新子雅司厩舎に移籍してきました。

移籍後はすぐさま2連勝で、重賞『姫山菊花賞』を制する活躍を見せ、一躍トップクラスの仲間入りを果たしました。

次にJRA京都競馬場で行われた『JBCクラシック』に挑戦しましたが9着という結果に。

それでも大差はなく、能力の高さを改めて感じさせました。

当時、ラジオNIKKEIの番組で進行中だったぼくは生観戦していて、追い上げてくるタガノゴールドを懸命に応援したものです。もちろん馬券も買っていたので(^^;

その後は『園田金盃』4着、『報知オールスターカップ』(川崎競馬場)5着、『梅見月杯』(名古屋競馬場)6着と思いのほか結果が出なかった同馬。

ところが、ここからタガノゴールドの快進撃が始まるのです。

8歳になり本格化

2019年3月、2400mで施行される唯一の重賞『六甲盃』で、同厩舎のメイショウオオゼキとの叩き合いを制して優勝。

次走の『兵庫大賞典』では、3着に敗れましたが、この年は『六甲盃』が年度替わりで6月にも再び組まれる変則日程。

長距離戦では無類の強さを誇る同馬は、史上初めて年に2回行われた『六甲盃』をどちらも制したのでした。

ちなみにこのとき、新子厩舎はタガノヴェリテが2着、メイショウオオゼキが3着でワン・ツー・スリーフィニッシュを決めています。

その後、金沢の『イヌワシ賞』で名古屋の雄・カツゲキキトキトらを破って快勝。

11月にも金沢で『北國王冠』(2600m)に出走し快勝。改めて長距離での強さをアピールしました。

続く『園田金盃』では、もう完全にエイシンニシパが押し切ったかと思われた最後のゴール前、怒涛の追い込みを見せ差し切り勝ち!

この年、重賞5勝を挙げる大活躍が評価され、優秀競走馬選考会で満場一致により、2019年の年度代表馬に輝いたのでした。

これらの活躍を三宅きみひとアナウンサーが、YouTubeで上手くまとめてくれているので、どうぞご覧ください↓↓

関係者の声

金沢『北國王冠』2着入線後に倒れたタガノゴールド。

騎乗していた下原理騎手は「直線に向いたときに、これで勝てる!」と思ったそうです。

ところが「クビぐらい抜けたかなと思ったところからあまり伸びなくて、結局差し返されて…。休み明けの分かなぁと思っていました」

そしてゴールした直後に待っていた悲運。

「最初は躓いたのかなと思ったんですけど、そうじゃなくて…。馬って倒れたときに刺激を与えると復活することがあるので、心臓のあたりを押してみたんですけどダメでした…」

下原騎手が懸命の応急措置をおこなったにもかかわらず、息を吹き返すことはありませんでした。

騎手候補生として新子調教師の下で修業を積んでいる佐々木世麗さんも、調教でタガノゴールドに跨る貴重な経験をしています。

「背中がすごく良くて、走る馬ってこうなんだと思いました」

この経験は世麗さんにとって大きな財産だろうし、タガノゴールドの果たした役割も大きなものだったことでしょう。

新子雅司調教師は「9歳になって力を出し切るまで追い込んだのがあかんかったのか…」と馬の力を最大限発揮させようとした、調教師として至極当然の取り組みを悔やんでいました。

「直線で抜け出したと思ったときに伸びきれなかったのは、もうあのときに心臓がダメになっていたんじゃないかな。それでもゴールしたんですから、ゴールドは理(おさむ)を守ってくれたんだと思う。あれが道中だったらケガをさせていたのかも知れない。最後に人を守ったんですよゴールドは」と愛馬の最期を讃えていました。

亡くなるという表現

馬だけではなく、動物に対して「死亡」とか「亡くなる」とかの表現は不適切だと言われることがある。

この言葉は主に人に使う言葉で、動物には使用しないのが通例らしい。恐らく公共放送のNHKでは使わない表現だと思う。

以前、中継に参加していたラジオNIKKEIのブースでも、ディープインパクトが亡くなったときに、この話題になり「死亡」や「亡くなる」といった表現をしないようにしていたような気がする。

でもこれって、人間(日本人)が勝手に決めたことなので、そんなことは気にしなくてもいいのじゃないかと思い始めた。

特に競馬サークル内では、密接に関わる馬に対して「亡くなる」という表現はしていいんじゃないかと。

実際「亡くなる」という表現は使っていなくても「亡き父に捧げるGⅠ制覇」などは平気で使っているのを見聞きする。

だから、そんなしょーもないことにはこだわらずに、馬が亡くなるという表現は、ぼくは普通にしていこうと思う。

「馬だって人間なんだ!」といった人もいる。

タガノゴールドのご冥福を心よりお祈りします。

2 thoughts on “追悼タガノゴールド”
  1.  駅まで送ってくれてありがとう。
    2日後の14日、犬が亡くなりました。あちらのブログに書いてくれてありがとう。
    話を聞いてくれて、記してくれていい供養になりました。
    夫に犬が息をしていないのをオロオロと伝えに行くと、
    亡くなったんか?!と言いました。
    そうそう、馬も人間なんだ!って吉田さんから聞きましたね。
    吉田さんの言葉なのか、誰かの言葉を伝えたくれたのか忘れたけれど、
    ウチの犬は色んな考えがあると思いながら、私の子供でした。
    なので、亡くなったと記したいと思います。
    これからもダートプロを応援しているわよ!

    1. ねーさん、こないだはお久しぶりでした!
      ワンちゃん亡くなって大変でしたねぇ。お疲れ様です。
      またゆっくり呑みたいもんですなぁ(^^;

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