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園田競馬こぼれ話〜その2〜

あるベテラン厩務員さんの気配り

10月8日、パドック解説の進行担当ではなかったので、なんとなくボーッとパドック映像を眺めていたときのこと。

ある厩務員さんの行動にハッとさせられたのです!

この日の園田競馬場は雨の中のレース。それほど強い雨ではなく、パラパラと小粒の雨。

それでも一日中降り続いていて、厩務員さんは雨がっぱ、騎手たちも雨仕様(勝負服の下に雨を防ぐ素材の衣類を着たり、ビニール袋などを着たりする。ズボンは撥水性のものを着用)。

こちらは下原理騎手が着用しているもの

停止命令がかかったパドック。

それぞれの馬に騎手が跨るとき、ひとりのベテラン厩務員さんがある行動に出ます。

担当馬、エンジェルアイドルに騎手が乗る寸前、持っていたタオルで雨で濡れた鞍を拭ったのです。

そして騎手を跨がらせて周回を再開しました。

前述したように、雨仕様のジョッキーたち。雨に濡れても大丈夫な準備は整っています。

にもかかわらず、何気なくサラッと気配りを見せる厩務員さん。

これまで見落としていただけで、皆がそういう行動を取っていたのかも知れない。確認してみよう!

レース後、騎乗していた小谷周平騎手のとことに行ってみました。

「いや、あの厩務員さんぐらいですよ。すごいと思います。稲田厩舎が開業したときからされているベテランで、坂井さんという方です」。引退した坂井調教師のお兄さんだそうです。

「いまの若い子たちはこういう配慮がなかなかできないんですよね、ちょっとした気配りが」

6児(三男三女)のパパで知られる小谷騎手は、自身のこどもたちにも、こういうことができるようになってもらいたいと言います。

レースではエンジェルアイドルは不良馬場に泣いたか、残念ながら7着に敗れました。

次走は願っていた良馬場に!

3週間後となった10月28日、園田競馬場は砂の入れ替えがあり、まっさらになった白い砂。同馬にとって願っていた良馬場でした。

第3レース、4番人気で出走したエンジェルアイドルは、中団からレースを進め、直線で抜け出し、追い上げて来た各馬の追撃を振り切ってハナ差で勝利したのです!

1着の下馬枠に入るエンジェルアイドルと坂井厩務員と小谷騎手

小谷騎手に話を訊くと「やっぱり良馬場が良かったですね」と。

どちらかというと差しタイプの同馬は、前が止まらない馬場は合わないとのこと。

「坂井さんの担当馬はハドロサウルスという馬も勝ちました。やっぱり厩務員さんの心配りが、担当馬の成績に繋がってるような気がします」と小谷騎手は坂井さんに絶大なる信頼を寄せているようです。

確かに「厩務員さんで馬は変わる」とは、騎手からよく聞く言葉。

その厩務員さんから情報を聞き出す競馬記者も、やっぱり同じことを言います。

パドックで馬を曳いている厩務員さんを注意して見ていると、ホンの少し競馬の奥深さに触れられるかも知れませんよ♪

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