天一との衝撃の出会い

ぼくがまだ高校生の頃だから34、5年前。

ふたつ上の兄が、夜中に車で連れて行ってくれたのが『天下一品(以下、天一)』桂店だった。

当時は近隣に店舗がなく、数十分かけて食べに行っていた。

店内は夜中にも関わらず活気があって、オープンスペースの調理場からは湯気が立ちのぼり、高校生のぼくには異次元の世界に見えた。

その空気に圧倒されて注文できずにいたが、兄に「こってりにしとけ」と言われるがままにオーダーした。

いまは他にもメニューがあるかも知れないけど、当時は「こってり」と「あっさり」しかなかった。

「こってり並」とか「こってり、にんにく多め」とか注文してたと思う。

そんなことを知らない客が「塩バターラーメン」と注文し「うちはこってりとあっさりだけです」と店員に言われたシーンを見かけたことがあった。

ちなみに、当時は「あっさり」でも十分こってりして美味かった記憶がある。

さて、運ばれて来たこってりラーメン。

※写真は2018年 川西店で撮影

エゲツないほどの濃厚さ、こってり加減に文字通り度肝を抜かれた!

その後も数多くのラーメンを食べて来たけれど、これほど衝撃を受けたラーメンは他にはないと言い切ることができる。

決して細くはない硬めのしっかりとした食感の麺が逆に絡みすぎず、しつこくない味わいを作り出す。

たちまち虜になって、その後も兄に連れて行ってもらったり、友人たちと夜な夜な訪れたりした。

カップ麺の再現性はいかに?

元々、カップ麺は年に数回ほどしか食べない。

まぁ、身体に良いことないように思いますもんね(^◇^;)

それでも、天一の衝撃はいまでも鮮烈に残っているし、その後に何度も味わってきたし、本物と比較するには自信がある!

再現性がどれほどのものか知りたくて、思わず買ってしまったのでした。

いざ実食!!

う〜む、見た目から既に違う…。

こってり感も薄く、パンチに欠ける。

まぁ、そらそうやろと思う。完全再現はさすがに無理ですよね( ̄▽ ̄;)

でもね、一瞬「天一や!」って感じられる瞬間があったのです!

ごはんがまだ口に残っているタイミングでスープを飲んだとき一瞬だけ、想い描いた濃厚な味わいが感じられた。

あれはなんやったんやろ?

ちなみに、麺は全くもって再現できていなくて、頼りない物でした。

ということは、あの硬めのしっかりとした麺がご飯の役割を果たし、濃厚な味わいを増幅させていたのか!?

知らんけど( ̄▽ ̄;)

天一ファンの楽しみのアレは再現されているのか?

天一でラーメンを食べ終えようとするとき、必ず確認するのがアレですよね!

天一ファンならもうお気付きですよね♪

そう、コレです↓↓

どんぶり鉢に表記されている『明日もお待ちしています』の文字です!

果たして、カップ麺でもそれは再現されているのか!?

気になる結果はコチラ↓↓

なんにも書いてませんでした…。

っていうか、作るときに分かってたし( ̄▽ ̄;)

それはさすがにコストがかかりすぎでしょうからね(^◇^;)

再現ではなく再生されたもの

再現度合としては、10段階でいうと「2」ぐらいかなというぼくの感想。

さすがにキッチリ再現するのは難しいし、カップ麺にそこまで求めてはいけないというのも分かっていた。

だから特段、落胆するわけでもなく、そんなものだろうという印象。

それでも、このカップ麺を食べたことにより、過去の想い出が蘇ってきた。

兄に連れて行ってもらい、初めて食べた衝撃。

友人たちと食べに行き、競馬の実況アナウンサーになるきっかけをもらったこと。

営業の仕事をしているとき、昼ごはんに食べたらずっしり感がありすぎて、午後の仕事がまあまあ苦しかったこと。

そんなことなどか脳内で再生された。

それともうひとつ、既に本物の『天一』を食べたくなってる…。

あかん、完全に戦略にハマってる気がする…。

もう、口が天一や( ̄▽ ̄;)

また兄に連れられて『天下一品』桂店に食べに行きたいなぁ(*^^*)

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